どのようにすれば地域に活力をもたらし、
真に豊かな生活を実現できるのか。

長年この課題に向き合うなかで、私たちは「ローカルファースト」という新しい言葉に出会いました。そしてこの言葉の持つ力とその可能性に触発されました。拡がりがあり、しかも奥の深い言葉です。使い古されていない新しい言葉です。他の日本語に置き換えることが難しく、さまざまな場面で意味を持ちます。

この言葉は謎解きの鍵のようです。「ローカルファースト」をキーワードに考えることで、課題を乗り越えていく発想が湧き水のように溢れてきます。このことを多くの方々に知っていただきたく、2013年に一年をかけて本にまとめました。

「ローカルファースト」。

この言葉が多くの方に使われ始めると、物の見方が変わり新しい価値観が生まれてきます。そして一人ひとりが自らの行動に責任をもつことで、豊かなライフスタイルの実現につながります。生活への意識が変わり、さらには地域のみなさんの価値観が高まり、自分が暮らすまちを愛しく思い、心の通ったまちづくりがされていくと考えます。

言葉は誰のものでもありません。だから、ひとりでも多くのみなさんに自由な発想で使っていただきたい。そして、みんなで大切に育てていきたい。

私たちは、「ローカルファースト」という言葉と価値観を広めていくために、開かれた公益性を保つことが重要と考え、2014年６月にご協力者の浄財により財団法人を設立しました。初年度事業では、シンポジウム開催やローカルファーストジャーナル誌の制作、ワークショップを主催したローカルファースト研究会活動を支援し大きな成果を上げることができました。これから更に、積極的な事業を展開していきたいと計画しています。

財団の趣旨をご理解いただき是非、ご入会をいただけたら幸いです。