当日の様子

 2月16日(木)18時より茅ヶ崎市民文化会館にて、香川県高松市丸亀町を「百年先も暮らしたいまち」に変えた立役者である高松丸亀町商店街振興組合理事長 古川康造氏を講師に迎え、「持続可能な新しいスタイルの再生まちづくり」と題した講演を含む「第5回ローカルファーストシンポジウム」を開催しました。

 

 

 古川氏はシャッター街と化した地元丸亀町の商店街を、定期借地権を利用し土地の所有と分離を図るユニークな方法で、地域のコミュニティーに依存した民間主導の再開発計画を立案、実践。
少子高齢化社会に対応した新しい形の地方自治組織の創設を目指して中心市街地再生に向け日々、精力的に取り組んでいらっしゃいます。

 

 

 全容としてはまず、丸亀町中心部の抱える根本的な問題を「土地問題」・「居住人口」と捉えてこの解決に焦点を絞る。全体を7街区に分け、各街区に役割を持たせ、身の丈に合った面としての全体を開発。
 また「成功例から学ぶのではなく失敗例から学ぶ」・「商店街に客を取り戻すのではなく街に居住者を取り戻す」・「官主導ではなく前例にこだわらない民主導」といった発想の転換を行い、新しい開発スキームで「住宅整備」と「テナントミックス」を両輪としたまちの再生に取り組んでいます。

 

 

 講演に続いてパネルディスカッションが行われ、茅ヶ崎市長 服部信明氏、全国商店街振興組合連合会副理事長 阿部眞一氏、茅ヶ崎市商店会連合会会長 小林健二氏、そして講演に引き続き古川氏の4名をパネリストに迎え、ローカルファースト財団理事長の亀井信幸をコーディネーターに、講演をもとにそれぞれがまちの再生にどう向き合い、どのような可能性を感じ、そしてどのように取り組んでいるかを考える場として活発な意見交換が行われました。

 

 

 当日の会場運営には「五感で感じるまち歩き」制作にも携わった文教大学国際学部の学生や、日頃ローカルファースト研究会と共にまちづくりについて考えている東海大学建築学部杉本研究室の学生にもお手伝いいただきました。
 今回も約400名の大勢のみなさんのご参加、加えてアンケートにも数多くご協力いただけた大変ありがたい状況の中、第5回シンポジウムを終えることが出来ました。
 皆様、本当にありがとうございました。

 

 

INFO会員サイトにてシンポジウム動画をご覧いただけます。

 会員ページ »

 

講師プロフィール

高松丸亀町商店街振興組合 理事長

古川康造

オムロン㈱社外取締役 ぴあ㈱社外取締役
株式会社 みちのりホールディングス取締役
経済同友会副代表幹事 内閣官房まち・ひと・しごと創生会議有識者 他

❚ profile

昭和32年香川県高松市丸亀町生まれ。立命館大学経営学部卒業後、大阪の商社勤務を経て25歳で家業を継ぐ。平成18年高松丸亀町商店街振興組合理事長就任。定期借地権を利用し土地の所有と分離を図るユニークな方法で、地域のコミュニティーに依存した民間主導の再開発計画を立案、実践。少子高齢化社会に対応した新しい形の地方自治組織の創設を目指して中心市街地再生に向け日々、精力的に取り組んでいる。内閣官房まちづくり伝道師、内閣府中心市街地活性化推進委員会委員、経済産業省中小企業基盤整備機構タウンマネジメント事業に係る検討委員会委員、経済産業省タウンプロデューサー、福井県まちづくり指導者、新潟市まちなか再生本部アドバイザーなどを歴任。